畳の良さと特長はなんと言っても、その素材が稲ワラと、イグサによって作られている点でありましょう。いわば大自然が生み出した産物で、できている事が、もっとも重要な点であります。
昔の木造建築時代に生み出されたこの畳は、近代建築の洋式化されたマンションなど、集合住宅においてもなお畳の愛用が根強く続いているのは、一つには畳のもつ柔らかさと、耐久性により安定感が人の心を和らげるからでありましょう。
鉄筋コンクリート造りの部屋の堅さに対し、青畳の敷きつめられている和室には、独特の心の安らぎがあり、日本人のもつ美的感覚によくマッチしているのではないでしょうか。

 昔の木造づくり住宅時代には、高周波誘電加熱処理の必要はありませんでした。しかし、今日の鉄筋コンクリート造りの住まいでは、その気密性が高いために、ややもすると畳の含水率は20%を超えることがあります。これは1年以上経過しますと15%以内となります。
 毎年春先きの4月頃から、5・6・7月の盛夏期にかけては気候がわが国特有の高温多湿型となりますが、気温25度以上となりますと水分と温度の関係で虫が発生する恐れがでてきます。これは実験研究の結果 明らかとなっています。

これを防止するためには、畳に高周波誘電加熱処理を施して、畳の乾燥と殺虫処理効果 を上げ、衛生的で清潔な高周波畳といたします。